2009年 08月 13日
やまなみハイウェイ(湯布院~長者原~瀬の本~・阿蘇草千里ヶ浜) |
今回は乗り鉄とあまり関係ない話になってしまいました。(最後に乗り鉄向きのご案内も付け加えてます)
実家に帰省した際、長者原・阿蘇・草千里ヶ浜へドライブに出かけました。
九州横断のゴールデンルートと言われて久しい「やまなみハイウェイ」を走りました。
「やまなみハイウェイ」は湯布院の市街地から少し離れた水分峠から阿蘇盆地の宮地までを結び、大分・熊本両県の高原地帯を縦断します。昔は有料でしたが、現在は無料化されています。
この道は湯布院から阿蘇に向けて通る方が視界が開けます。
湯布院(水分峠)から30分ほど(湯布院市街地からは45分ほど)で大分県の代表的な高原地帯である飯田(はんだ)高原に出ます。飯田高原まではカーブが連続しますが、高原に入ると北海道のように道路は一直線になります。飯田高原へ向かう途中には最近有名になった「九重夢大吊橋」へ向かう道も分岐しています。
道の正面には久住・九重連山(標高1800m程度)を見ることができ、その周囲に広大な高原が広がっています。
飯田高原の中心にあたるのは長者原(ちょうじゃばる)で、レストハウスなどがあります。
私達も長者原で車を停めました。
長者原ドライブインの駐車場。
長者原から見た久住(九重)連山。霧と重なって分かりにくいですが、真ん中あたりで噴煙を上げているのは硫黄山。
天気がイマイチだったので、景色もイマイチでした。晴天時はとても美しい景色です。
長者原を出発すると、道はカーブの連続で峠を越えます。この峠が牧の戸峠(標高1300m)で、久住連山への登山口も設けられています。(昔、ここから山頂まで上りましたが、さほど苦にはなりませんでした)
峠を過ぎると、下りカーブが連続します。
山を下るあたりから、天気がよければ阿蘇五岳が見渡せますが、この日は全く見えませんでした。
下りきったところが瀬の本になります。瀬の本には最近お洒落な一角が出来ています。
オーベルジュ・フレンチの「ア・マ・ファソン」、離れのみの高級旅館「界・ASO」などがあります。(界・ASOは1人1泊50,000円くらいだったかな)
瀬の本を過ぎるとさらに南下しますが、しばらくは平坦な高原地帯を進みます。これは昔の阿蘇山の名残で、大噴火により出来た外輪山にあたります。この外輪山は阿蘇盆地をほぼ円形に囲んでいます。そして阿蘇盆地の真っ只中に阿蘇五岳があります。昔の阿蘇山はこの外輪山を裾野にする巨大な火山で、噴火活動により陥没し、今の姿になったと言われています。陥没した盆地はカルデラ盆地ですが、噴火直後はカルデラ湖で、湖水が熊本方面に流れ出て今の姿になったと言われています。
外輪山から阿蘇盆地に下る際、もう一度カーブが連続する急勾配を下っていきます。
下りきったら、平坦な阿蘇盆地に出ます。阿蘇盆地は水田が広がる普通の町です。さらに進むと阿蘇盆地の中心を大分から熊本に東西に横切る国道57号線に出ます。国道57号線を熊本方面に10分ほど走ると、阿蘇東登山口に出ます。
昔、阿蘇登山道路は有料でしたが、今は無料化されています。阿蘇登山道路を上り始めるとすぐに急勾配・急カーブが連続するようになり、次第に高度をあげていきます。15分ほど走ると阿蘇盆地と米塚と言われるお椀を伏せた形の綺麗な山を見ることができます。
米塚(九州向けの旅行パンフによく出ていますよね)
同じ場所から見た阿蘇盆地(眼下に広がるのですが、霧で見晴らしはよくありません)
そして少し上ると熊本方面に下る阿蘇西登山道路と分岐します。阿蘇を観光して熊本方面に抜ける場合はこちらの道を通ります。
さらにカーブが続き、勾配をあげていくと有名な「草千里ヶ浜」に出ます。草千里の駐車場は有料(普通車410円)ですが、まさに入場料みたいなものでしょうか。この駐車場の近くに阿蘇火山博物館があります。この先も道が通じており、阿蘇中岳火口近くまで車(有料)で行けます。バスで来た場合は火口下からロープウェイで火口まで行けます。
草千里ヶ浜は阿蘇山頂付近の烏帽子岳の平坦な草原地帯で、草原の中には2つの大きな池があります。
この草原を馬(有料)、或いは徒歩で散策できるように整備されています。
この日はあいにくの天候で、あまり見晴らしがよくありませんでした。
2つの池を見渡す
2つの池のうち、阿蘇中岳側の池。少し霧がかかっています。
2つの池のうち、阿蘇中岳から遠い方の池。
阿蘇中岳(噴煙を上げていますが、霧と混ざって判然としません。火口近くまで車で行けます)
天候が良い時はこんな風景(ネット上から引用)。まさに絶景です。
正面奥に見えるのが阿蘇中岳(噴煙を上げている・左)・高岳(右)。
このコースは旅行会社指定の観光バスや、定期観光バス(九州産交・あそ号)も運行されていますので、車の運転が出来ない方でもこのルートを行くことができます。
九州随一のゴールデンルートで、湯布院での宿泊とセットで楽しむことができます。
非常にお薦めですので、九州へお越しの際は是非お出かけ下さい。
なお、鉄道利用の場合は、上記の九州産交定期観光バスをJR久大本線由布院駅~JR豊肥本線阿蘇駅間を乗車できますので、8月21日以降九州全域に乗車できるようになった「西日本パス」などと組み合わせての利用も可能です。
※大阪方面→(山陽新幹線)→小倉→(日豊本線)→大分→(久大本線)→由布院(泊)→(九州産交定期観光バス「あそ」号)→阿蘇→(豊肥本線)→熊本→(鹿児島本線)→博多→(山陽新幹線)→大阪方面という行程が可能になります。(博多経由で「ゆふいんの森」に乗車し、由布院入りというのもあり。)
※阿蘇だけを観光する場合は、JR豊肥本線阿蘇駅から定期バス(九州産交バス)があります。
※飯田高原だけを観光する場合、JR久大本線由布院駅から定期バス(亀の井バス)がありますが1日2往復だけですので、高原に長期滞在するか、20~30分程度滞在して来たバスに乗って由布院駅に折り返すかの二者択一になります。
実家に帰省した際、長者原・阿蘇・草千里ヶ浜へドライブに出かけました。
九州横断のゴールデンルートと言われて久しい「やまなみハイウェイ」を走りました。
「やまなみハイウェイ」は湯布院の市街地から少し離れた水分峠から阿蘇盆地の宮地までを結び、大分・熊本両県の高原地帯を縦断します。昔は有料でしたが、現在は無料化されています。
この道は湯布院から阿蘇に向けて通る方が視界が開けます。
湯布院(水分峠)から30分ほど(湯布院市街地からは45分ほど)で大分県の代表的な高原地帯である飯田(はんだ)高原に出ます。飯田高原まではカーブが連続しますが、高原に入ると北海道のように道路は一直線になります。飯田高原へ向かう途中には最近有名になった「九重夢大吊橋」へ向かう道も分岐しています。
道の正面には久住・九重連山(標高1800m程度)を見ることができ、その周囲に広大な高原が広がっています。
飯田高原の中心にあたるのは長者原(ちょうじゃばる)で、レストハウスなどがあります。
私達も長者原で車を停めました。
長者原ドライブインの駐車場。
長者原から見た久住(九重)連山。霧と重なって分かりにくいですが、真ん中あたりで噴煙を上げているのは硫黄山。
天気がイマイチだったので、景色もイマイチでした。晴天時はとても美しい景色です。
長者原を出発すると、道はカーブの連続で峠を越えます。この峠が牧の戸峠(標高1300m)で、久住連山への登山口も設けられています。(昔、ここから山頂まで上りましたが、さほど苦にはなりませんでした)
峠を過ぎると、下りカーブが連続します。
山を下るあたりから、天気がよければ阿蘇五岳が見渡せますが、この日は全く見えませんでした。
下りきったところが瀬の本になります。瀬の本には最近お洒落な一角が出来ています。
オーベルジュ・フレンチの「ア・マ・ファソン」、離れのみの高級旅館「界・ASO」などがあります。(界・ASOは1人1泊50,000円くらいだったかな)
瀬の本を過ぎるとさらに南下しますが、しばらくは平坦な高原地帯を進みます。これは昔の阿蘇山の名残で、大噴火により出来た外輪山にあたります。この外輪山は阿蘇盆地をほぼ円形に囲んでいます。そして阿蘇盆地の真っ只中に阿蘇五岳があります。昔の阿蘇山はこの外輪山を裾野にする巨大な火山で、噴火活動により陥没し、今の姿になったと言われています。陥没した盆地はカルデラ盆地ですが、噴火直後はカルデラ湖で、湖水が熊本方面に流れ出て今の姿になったと言われています。
外輪山から阿蘇盆地に下る際、もう一度カーブが連続する急勾配を下っていきます。
下りきったら、平坦な阿蘇盆地に出ます。阿蘇盆地は水田が広がる普通の町です。さらに進むと阿蘇盆地の中心を大分から熊本に東西に横切る国道57号線に出ます。国道57号線を熊本方面に10分ほど走ると、阿蘇東登山口に出ます。
昔、阿蘇登山道路は有料でしたが、今は無料化されています。阿蘇登山道路を上り始めるとすぐに急勾配・急カーブが連続するようになり、次第に高度をあげていきます。15分ほど走ると阿蘇盆地と米塚と言われるお椀を伏せた形の綺麗な山を見ることができます。
米塚(九州向けの旅行パンフによく出ていますよね)
同じ場所から見た阿蘇盆地(眼下に広がるのですが、霧で見晴らしはよくありません)
そして少し上ると熊本方面に下る阿蘇西登山道路と分岐します。阿蘇を観光して熊本方面に抜ける場合はこちらの道を通ります。
さらにカーブが続き、勾配をあげていくと有名な「草千里ヶ浜」に出ます。草千里の駐車場は有料(普通車410円)ですが、まさに入場料みたいなものでしょうか。この駐車場の近くに阿蘇火山博物館があります。この先も道が通じており、阿蘇中岳火口近くまで車(有料)で行けます。バスで来た場合は火口下からロープウェイで火口まで行けます。
草千里ヶ浜は阿蘇山頂付近の烏帽子岳の平坦な草原地帯で、草原の中には2つの大きな池があります。
この草原を馬(有料)、或いは徒歩で散策できるように整備されています。
この日はあいにくの天候で、あまり見晴らしがよくありませんでした。
2つの池を見渡す
2つの池のうち、阿蘇中岳側の池。少し霧がかかっています。
2つの池のうち、阿蘇中岳から遠い方の池。
阿蘇中岳(噴煙を上げていますが、霧と混ざって判然としません。火口近くまで車で行けます)
天候が良い時はこんな風景(ネット上から引用)。まさに絶景です。
正面奥に見えるのが阿蘇中岳(噴煙を上げている・左)・高岳(右)。
このコースは旅行会社指定の観光バスや、定期観光バス(九州産交・あそ号)も運行されていますので、車の運転が出来ない方でもこのルートを行くことができます。
九州随一のゴールデンルートで、湯布院での宿泊とセットで楽しむことができます。
非常にお薦めですので、九州へお越しの際は是非お出かけ下さい。
なお、鉄道利用の場合は、上記の九州産交定期観光バスをJR久大本線由布院駅~JR豊肥本線阿蘇駅間を乗車できますので、8月21日以降九州全域に乗車できるようになった「西日本パス」などと組み合わせての利用も可能です。
※大阪方面→(山陽新幹線)→小倉→(日豊本線)→大分→(久大本線)→由布院(泊)→(九州産交定期観光バス「あそ」号)→阿蘇→(豊肥本線)→熊本→(鹿児島本線)→博多→(山陽新幹線)→大阪方面という行程が可能になります。(博多経由で「ゆふいんの森」に乗車し、由布院入りというのもあり。)
※阿蘇だけを観光する場合は、JR豊肥本線阿蘇駅から定期バス(九州産交バス)があります。
※飯田高原だけを観光する場合、JR久大本線由布院駅から定期バス(亀の井バス)がありますが1日2往復だけですので、高原に長期滞在するか、20~30分程度滞在して来たバスに乗って由布院駅に折り返すかの二者択一になります。
by nitsuho
| 2009-08-13 11:27
| 2009年7月以降(宿泊・観光)